2015proficiency test model answer

June 6, 2017 | Autor: Makoto Kuroda | Categoría: Individuality
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Descripción

年度 こんにちの文化 受講資格判定試験問題

 以下の写真の人物名を正確に答えよ。なお、出来得る限り具体的な個人同定情報を付加してそれぞれの相違を明らかにすること。さらに任意のいくつかを選択し、それらの同等性あるいは相違性について論考せよ。


どんな種類のミクで価格がいくらでなどの情報は他の学生さんがすでに出されていると思うので、私なりの考察を中心に書いていきたいと思います。

レーシングミク2014 パイクスピーク応援ver フィギュア。
イラスト元はコヤマシゲトさん
  元の絵にはバイクのシルエットが見えていて、人物自体の陰影色が割とはっきりしている。フィギュアの方ではイラストにある特徴的なハイライトや影が直接表されていないのと、頭身の高さが若干違う為、元の絵との違いが大きく感じる。また、ツインテールの髪の広がりが、フィギュアだと省略されておりやや硬いイメージがある。
  

.  キャラクター・ボーカル・シリーズ01 初音ミク 初音ミク Tell Your World Ver.フィギュア
   CDジャケットのイラストをフィギュア化している。
   元絵は、影色やハイライトが単色のかなりさっぱりめの線画と塗である。
   そのため、フィギュアの方が髪の流れや服のしわが細かくなっている印象を受ける。とくにスカートのしわはイラスト版より繊細で且つ美しい曲線であると言える。
   また、目の表現がイラストの方よりもややつり目ではっきりとしている。
   一番目を惹くのは、ふとももの布の食い込みである。イラストよりかなりそこが強調されている。個人的によい出来だと感じる。




 レーシングミク2013 マン島TT応援verの可動式フィギュア「figma」版。
 元絵のコスチュームデザインは島崎麻里さん、saitomさんにより描かれている。イラストではレーシングミクデザインのバイクと共に描かれており、猫耳が付いたヘルメットを持っている。鼻の上に絆創膏をしているのが特徴で、寝癖のような右側の前髪もフィギュアでしっかり表現されている。可動式フィギュアのミクの面白いところは長いツインテールも向きを変えることができることである。ツインテールの方向ひとつでその作品の雰囲気や躍動感がガラリと変わってしまうのでツインテールの可動は大きなポイントだと感じる。


 レーシングミク2014 コスチュームデザイン コヤマシゲトさんver フィギュア。
 元絵は、おぐちさんが描く優雅さと近未来感溢れるイラスト。
 全体的にあまりはっきりした色は使っていないため少し重めの背景によく映えている。複雑な髪の毛の形をフィギュアではよく再現できており、元のイラストより若干肉付きがいい。イラストでは表現されていないふともものラインの食い込みがフィギュアでは割と表現されている。また、イラストの方の目はハイライトがあまり描き込まれていない反面、フィギュアでは大きくハイライトを入れているため、イラストとフィギュアで表情が違って見える。




 レーシングミク 2013 セパン応援ver フィギュア
  コスチュームデザインは島崎麻里さん、イラストはsaitomさんにより描かれている。
  デザインはハート形のようなお団子髪で、サングラスをかけている。全体的に露出度が高く、日焼けした肌が特徴的である。また、背中の金属のような光沢のある軸を持つ透明なガラスのような羽が斬新である。
  フィギュアの方では金属のような部分の光沢があまりないためコスチュームの部分に関してはイラストと比べると軽い印象を受ける。また、腰の飾りの広がり方がフィギュアとイラストで若干違うので、躍動感がフィギュアだと控えめな印象を受ける。

 ねんどろいど 桜ミク Bloomed in Japan
  桜をテーマとしたミクで、ミクの特徴的な青緑のツインテールや洋服がすべて桜色になっている。そのため、初めて桜ミクを見る人には同じミクと認識するのは少し難しいかもしれないが、初音ミクは楽曲や何かのテーマに沿って衣装や髪型がガラリと変わることがよくあるので慣れれば認識するのはさほど難しくないかもしれない。
  このねんどろいどの面白いところは顔パーツや胴体のポーズなどが複数あり、付け替えられるところである。可動式に比べるとポーズの範囲は狭まるが、通常のフィギュアより多彩な表情が楽しめる。また、髪の先が透明なため、プリントしてある桜が裏からでもうっすらと見えるのが素敵である。個人的に面白いと感じた点は、目のラインにハイライトが二つずつ入っていることである。このハイライトがあることにより笑顔に輝きが増し、尚且つ暖かい印象を受ける。とても勉強になる表現である。
  とてもどうでもいいが、去年の春に私も桜ミクの創作イラストを描いたので貼り付けておく。この絵は逆光を表現するのが難しくて当時苦戦したイラストである。ウェーブ髪が好きなので勝手にウェーブにしたのである。
  図 なぜか貼り付けた自作イラスト 桜ミク
















余談
そして、桜ミクと言えばセットで思い浮かぶのが雪ミクだが、2015年版雪ミクのすずらんや白樺、南天を取り入れたデザインが素晴らしく、私も去年の暮れに思わず創作イラスト化してしまった。
雪ミクは毎年さまざまなデザインに変わるのが最大の魅力であると言える。2016年版のデザインも楽しみである。
図 なぜか貼り付けた自作イラスト 雪ミク


















ボークスブランドのDollfie Dream初音ミク
  フィギュアではなくドールである。瞳は埋め込み式のガラスアイで、様々なポーズにできる。フィギュアとの最大の違いは目や髪質、服であると言える。髪は専用のウィッグで一本一本分かれている。また、服はプラスチックなどではなく、被服である。また、顔もドール用のメイクを施してある。そのようなことから、フィギュアよりかなりリアリティを感じる。
  ボークスで一度本物を見たことがあるが、存在感が従来のフィギュアの何倍も感じた。この存在感の上、可動式でいろんなポーズにすることができるのだからDDミクは素晴らしいと考える。








Lampミク
 猫魚さんがデザイン、絵かがれたイラストが元となっている。
 元絵は、少し暗い中でいたずらな笑みを浮かべるミクと髪についているランプが発光しているため、怪しくも美しい作品となっている。
 一方フィギュアは、表情が柔らかくランプが発光しているわけではないのでイラストとは印象が違い、ふんわりとしている。若干体の傾き具合と、顔の傾げ方に相違がみられる。個人的にはフィギュアはもう少し前に体を傾けて首をもう少し深く傾げてツインテールをやや斜めにしてほしかったとおもってしまう。








 cheerfulミク
 東日本大震災の復興支援を目的としたミク
 元絵はbun150さんのイラストで躍動感のある全体的に温かみのある色を基調とした作品である。
 ちなみにこのチアミクはpixivでコンテストが行われており、私は当時ひそかに参加しようと考えていたが、よい作品が出来なかったため参加は断念したことをよく覚えている。結果が発表されるまで、個人的にはピスケさんの描くチアミクのデザインが今までになく独創的且つスタイリッシュで好きだったためそのデザインが選ばれることを祈っていた。



かんざきひろ氏による描きおろしミクのフィギュア
   かんざきひろさんと言えば、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」のイラストで有名である。とくに特徴が大きく出る顔の描き方は他のイラストレーターと一番の相違点と言えるのではないかと考える。
   顔の輪郭はかなり低くゆるいカーブなため童顔にみえる。輪郭同様口も鼻にたいしてかなり低めに描く。目は眉毛や、目のラインは細く、目自体は若干細長く描く。また、特徴的な小さくはっきりした瞳孔と使う色が少ない。ハイライトの色が元の目の色の明度を上げた色を使っているのではなく、若干違う色の彩度を下げた色を使っていることが多いので面白い。 図
図 かんざきひろ氏の目の描き方についての個人的な図解


   また、顔に対して体や四肢が華奢で頭身は低めである。
   ミクのフィギュアに戻ると、調べなくてもわかる決定的なかんざきひろさんを表す緑の謎の生物が傍らにいる。この生物は「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の主人公の妹である桐乃がベッドに置いているクッションとしても出てきている。未だに謎の生物である。


元絵のイラストとしての表現を的確に指摘し、単なる外形的な相違の範囲を超えた、フィギュアの立体造形表現の考察に発展させることができていますね。さらに元絵師の技法的な特徴を自分のイラスト表現に応用した例や、新構想ミクの発展主題の具体例の提示など、「描く立場から見た初音ミク存在の把握」が多面的に実現されているのは、頼もしい限りです。能動的なレポート作成、あるいは課題提出の姿勢として、これはとても評価できることです。


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